中国、人民元の下落余地広げる-4日の取引では元が上昇
2022年11月04日
(ブルームバーグ): 中国は毎営業日設定する人民元の中心レートを通じ、人民元の下落余地を広げている。ただ、新型コロナウイルスを徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策の緩和観測が浮上し、激しい元売りは起きていない。
中国人民銀行(中央銀行)は4日、人民元の対ドル中心レートを6営業日連続で引き下げた。人民元の許容変動幅は中心レートから上下それぞれ2%で、15年ぶりの安値である1ドル=7.4元への元安進行も可能な中心レート設定となった。
同日の本土市場では、人民元は一時7.2340元と、この日の中心レート(7.2555元)を超える元高水準を付けた。オフショア取引で人民元は一時1.2%上げた。
原題:China Tacitly Guides Yuan Weaker With Reopening Hopes Cushion (抜粋)
--取材協力:Chester Yung.
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