中国デモこうみる 状況は「非常に危険」、厳しい弾圧を予想=米プリンストン大教授
2022年11月29日
習近平指導部の主要政策の1つである「ゼロコロナ政策」に対して、中国各地で撤廃を要求するデモが起きていることについて、中国政治に詳しい米プリンストン大学のローリー・トゥルーエクス教授は27日、ロイターの取材に対し、状況は「非常に危険」であり、デモ参加者への厳しい弾圧が予想されるとの見方を示した。(ナレーションなし)
米プリンストン大学 ローリー・トゥルーエクス教授
「場所はどこであれ中国市民が公共の場で、習近平氏や中国共産党を批判することは極めて異例だ。
したがってこれは習氏にとって試練であり、習氏はこの苦難に見舞われ、個人的に脅威を感じるだろう。
これは非常に危険なことだ。現時点で本格的な弾圧が行われているとは思わない。
しかし残念ながら、今後数日あるいは数週間のうちに本格的な弾圧を我々は目の当たりにするだろう。
習近平氏がコロナ対策で新たな方針を示す可能性もあるが、これは習政権にとってやや危険なことでもある。
というのも、習氏はゼロコロナ政策を看板に掲げ、最近もこの政策を支持すると明言したばかりだ。
したがって抗議を受けて政策を変えたり、弱腰にみられることは望まないだろう。
中国政府は歴史的に、抗議者の要求に屈したとみられることを好まない。なぜならそれはさらなる抗議活動を誘発するためで、むしろ自分たちの路線で物事を進めるだろう」
(ナレーションなし)