中国ロケット残骸、無制御で落下 最大級の宇宙ごみ、米が批判
2022年07月31日
【ワシントン共同】米軍は30日、中国が自国の宇宙ステーション関連施設の打ち上げに使った運搬ロケット「長征5号B」の残骸が、インド洋上空で大気圏に突入したと発表した。フィリピン近海に落ちたとみられるが、EUの監視ネットワークによると、人口密集地から離れた場所に落下するよう制御されていなかった。
残骸は長さ30メートル、重さ17~23トンとみられ、近年落下した宇宙ごみとしては最大級という。NASAのネルソン局長は「中国が具体的な軌道情報を共有しなかった」と批判。「生命や財産に対する大きなリスクを伴う大型機については、情報の事前共有が重要だ」と指摘した。