中国企業の米上場廃止、市場はまだ50%の確率見込む-ゴールドマン
2022年08月30日
(ブルームバーグ): 米国と中国が中国企業の監査に対する米当局の検証容認で暫定合意に達したものの、市場はまだ中国企業が米上場廃止になる確率を50%と織り込んでいるとの分析を米銀ゴールドマン・サックス・グループが29日示した。
劉勁津(キンガー・ラウ)氏らゴールドマンのストラテジストはリポートで、クオンツモデルに基づく同行の「上場廃止バロメーター」によれば、市場が見込む上場廃止確率は3月の95%から低下したものの、履行リスクが残り、まだ対応が必要だと指摘した。
米中両政府が最終合意に達する「上場廃止なし」という最善のシナリオでは、中国企業の米国預託証券(ADR)とMSCI中国指数のバリュエーションがそれぞれ11%、5%高くなり、強制的な上場廃止となれば、それぞれ13%、6%低下するとゴールドマンは推計している。
原題:Goldman Says Market Sees 50% Risk of China Stocks Exiting US (抜粋)
(c)2022 Bloomberg L.P.