中国共産党、習近平氏を総書記に選出 3期目の指導部が発足
2022年10月23日
中国共産党は23日、第20期中央委員会第1回全体会議(1中全会)を開き、習近平(シーチンピン)国家主席(69)を総書記に選出した。2期10年を原則として世代交代を進めてきたシステムが崩れ、習指導部は3期目に入る。任期は5年だが、習氏が退任を迫られるルールはすでになく、さらなる長期政権も視野に入る。 【画像】習近平氏の腹心、消えた更迭人事 上海で芽生えた「1強」への不安 北京の人民大会堂で開かれた1中全会は、22日の党大会で選ばれた中央委員(205人)が集った。非公開だが、国営新華社通信が習氏が総書記に選ばれたことを速報した。最高指導部である政治局常務委員会やその下の政治局員も陣容が固まり、3期目の指導部が発足する。 習氏は浙江省、上海市のトップや国家副主席を経て、2012年に総書記に就任した。16年に「党中央の核心」に位置づけられたほか、17年には自らの名を冠した政治理念「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」を党の憲法にあたる党規約に明記するなどして、権威を高めてきた。
朝日新聞社