中国労働市場見通し、7~9月は過去最悪-共産党大会控え懸念強まる
2022年10月10日
(ブルームバーグ): 中国労働市場の見通しが過去最悪となっている。景気が急速に落ち込む中で、中国共産党は5年に一度の党大会の開幕を16日に控えており気掛かりな兆しだ。
中国人民銀行(中央銀行)が9日公表した報告書によれば、預金者の雇用見通しを基に人民銀がまとめた就業センチメント指数は7-9月(第3四半期)に35.4と、2010年の統計開始後で最低を記録した。同指数は50を下回ると縮小を意味する。
調査対象となった家計の約45.2%が仕事を見つけるのは「困難」ないし「判断し難い」としており、仕事を得るのは容易との回答はわずか9.7%にとどまった。人民銀は四半期ごとに預金者2万人を対象に調査を行っている。
原題:China Job Market Prospects Drop to Record Low as Economy Weakens(抜粋)
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