乱高下の円相場 政府・日銀の“異例の連続介入”か 介入効果に疑問の声も
2022年10月24日
乱高下が続く外国為替市場。先週末からきょうにかけて、円相場は大荒れの展開となりました。
乱高下の展開の円相場。発端は、先週金曜日の夜でした。
一時1ドル=152円目前まで急ピッチで円が売られ、32年ぶりの円安水準を更新した後、午後11時40分ごろから政府・日銀が為替介入に踏み切り、1時間あまりで一気に5円以上円高方向に進みました。さらに...
記者
「今、一時1ドル=145円台をつけました」
けさ8時30分すぎには、再び150円台目前に迫ったところから1ドル=145円台まで一気に4円、円高方向に進みました。市場では、介入したとは公表しない「覆面介入」とみられています。
鈴木財務大臣
「(Q.介入を実施したかのような値動きありましたが、〔政府の〕方針に変わりはない)変わりません。(Q.介入は実施した)...」
専門家は、サプライズ効果を狙ったものと分析します。
外為どっとコム総研 神田卓也上席研究員
「非常に取引の薄い時間帯ですよね。こういう時間を狙って介入してきて、ここがまず一つ大きなサプライズだと思います。いつ、どのタイミングでどれぐらいの規模で介入が入るかを明らかにしないということで、マーケットの方を疑心暗鬼にさせる」
一方...
投資家
「(Q.介入の効果は)ないですね。こんなにすぐ戻ったらないですね」
疑問の声が上がるのは、介入の効果がどこまで続くのかです。介入のたびに値動きは、数時間で大方逆戻りしているからです。
さらに、日銀は大規模緩和を続け、事実上、円安に誘導する一方で、政府は円安にストップをかけるため、為替介入を繰り返すのは矛盾しているという声も上がり始めています。