今週の日経平均を考える】水星逆行期間のマーケット心理
先週は、米国のレーバーデー明けのトレンドが意識された週で、米国や欧州の利上げへの警戒感から世界のマーケットは下げて始まりましたが、すぐに織り込み反発上昇し、日経平均株価も水曜日に下髭を付けてから窓を空けて上昇し1週間を終えました。 日米の金利差が拡大していて、為替市場では一時1ドル=143円台をつけ、24年ぶりの円安ドル高となりました。 直近では13日の米消費者物価指数に注目が集まっていますが、そのほかに注目されているのが、9月10日から10月2日まで水星逆行期間となっていることです。 この水星逆行とは、投資家の間ではとても意識されているものですが、この期間に何が起きるの!?かというと、乱高下が起きやすいということで、不安な気持ちが高まりやすく、ダマシに注意というアノマリーとして、新月満月と同様に気にしていかなくてはならないものです。 次回は12月29日から1月18日にも水星逆行があります。 世界各国で利上げへと向かい、欧州でも政策金利を0.75%引き上げるとしている中、日本は現状維持で、円安が進行していることで、株価がどう動くのか、引き続き警戒していきたいところです。 8月第5週の海外投資家動向は現物4273億円の売り越しで、先物は7560億円の売り越し、合計1兆1833億円の売り越しとなりました。
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう。 ■日足の移動平均線 5日線は、下向きからはじまり、木曜日と金曜日には上向きとなり、株価も5日線の上を推移しています。 25日線は、横向きから週末にかけて若干上向きとなったように見えます。 株価は25日線の下を推移し、金曜日には25日線に頭を押さえられた形となっています。 75日線は上向き継続中で、水曜日に株価がタッチして、75日線を下支えに上昇していきました。 並び順は25日5日75日の並び順で、上昇トレンドの終わりとなっています。 機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、下向きで推移しています。 水曜日に200日線に触れ、200日線が下値抵抗線として機能しています。 ■トレンドライン 今年の春からずっと意識されていた大きなBOXの上限2万8300円処に接近し、十字線で週末入りとなっています。 そのBOX上限の上には、8月12日16日と、22日23日と25日26日、26日29日と同じ価格帯で窓を開けおり、4か所の2万8600円処で窓が開いている状態です。 この価格帯は非常に意識される価格帯となります。その上には8月19日と22日の窓があります。 8月31日と9月1日の窓は窓埋めしていますが、あらたに9月7日8日に窓ができています。 その下には7月19日20日に空けた窓と、意識されていた大きなBOXの中間地点、そして心理的節目の2万7000円が大きな節となっています。 ■一目均衡表 週の前半には弱さを見せていた遅行線は、面白い動きをしながら一気に日々線の上に抜け、強い形となりました。 ただし4営業日後にまた日々線の下にもぐる可能性もある為、今週の値動きにも注意が必要です。 基準線と転換線は、転換線が上向きになっていることで、上昇が続けば、またクロスする可能性も出てきています。 水曜日には雲に触れましたが、引き続き雲の上を株価は推移しています。 雲を下値抵抗帯として上昇していけるかに注目です。 ■ボリンジャーバンド バンドが横ばい、BOX示唆の形となっています。 ちょうど9月7日に-2σに接近し、そこから反発。 現在はTPラインまで戻しています。 この先、上値探しとして、TPラインを上値とするのか+1σを上値とするのか、確認していきましょう。 ■スローストキャスティクス ちょうど売られすぎゾーンから脱する場面での週末入りです。 週明けに買いが入るようなら、売られすぎゾーンから完全に脱し、上昇となります。 ■MACD 0ラインを割ってからは、弱いトレンドが継続していましたが、ヒストグラムは金曜日に好転となり、MACDとシグナルも金曜日にクロスかというところで週末入りです。 週明けにMACDとシグナルがクロスして好転し、0ラインを再び超えて上昇トレンドとしていけるのかに注目です。 月の満ち欠けですが、9月10日は満月で「中秋の名月」でした。 次の新月は9月26日、満月は10月10日です。