低利の資金とエネルギー安の時代は終わり-シンガポール通貨庁長官
2022年08月24日
(ブルームバーグ): シンガポール通貨庁(MAS、中央銀行)のメノン長官は23日、世界の金利がゼロ付近に戻る可能性は低いと語った。金融政策引き締めが続く一方、インフレ率が高止まりする可能性が高いと示唆する政策当局者が相次いでおり、メノン長官も同様の見解を示した。
政策研究所での講演でメノン長官は「低利の資金、安い労働力、エネルギー安の時代は終わった」と述べ、「金利はこの20年間に見られたゼロ付近に戻らないだろう」と指摘した。
借り入れコストは上昇傾向となり、「タームプレミアムとリスクプレミアムを一段と反映する」と予想。労働力減少やより広い経済分野への累進的賃金拡大、外国人を呼び込むための最低給与引き上げでシンガポールは安い労働力にもはや頼れなくなると分析した。
さらに、資金や労働力、エネルギーの価値が相対的希少性を反映する形に調整される中で、シンガポールはこうした新たなコスト構造に対応する必要があるとした上で、「最も効果的な方法は全般的な生産性向上と賃金上昇の基盤となる広範なイノベーションとスキル向上だ」と語った。
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