円反転上昇に広がり、円安ピーク過ぎた可能性-下落見込む取引転機か

2022年08月17日

ブルームバーグ): 円は米ドルに対して7月半ばの安値からひとまず上昇しているが、他の主要通貨でも強含んでおり、今年の円安のピークは過ぎた可能性をあらためて示唆している。

円は対ユーロで6月終盤の安値から約6%上昇。ポンドに対しても6月上旬からほぼ4%値上がりしている。貿易加重の円指数が6月21日に底を打って以降、円はG10通貨のうち8通貨に対して上昇し、残り2通貨に対してもほぼ変わらずだ。

約24年ぶりの円安を後押ししてきた日米の金利差は最近縮小しているが、円が幅広く買われていることを考えると、円の反転上昇は日米金利差に対する反応にとどまらない可能性が示されている。2022年に最も人気を集めたマクロ取引の一つである円安を見込んだ取引が過去のものとなり、一段の円高が待ち受けているとの見方も強まっている。

大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジストは、「全体的に円を売る動きは止まっているような気がする」と指摘。円買いに全面的に転じる感じではまだないが、金融政策の方向性の相違に基づくこれまでの円売りの戦略では厳しいという全体的なコンセンサスはできているようだと述べた。

円は米ドルに対して先月半ばに付けた安値から3%を超える上昇。円安が進行し、1ドル=140円を突破するとの見方は和らいでいる。対ユーロではより値上がりが顕著だ。

あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジストはユーロについて、「米国に比べて欧州の景気が悪そう」である一方、資源価格の動向に敏感なオーストラリア・ドルやカナダ・ドルも景気懸念に伴う商品市況の下落で売られていると分析。円売りの勢いがピーク時に比べて「弱まってきているのは確か」だと語った。

原題:(抜粋)

(c)2022 Bloomberg L.P.

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