円安」か「円高」か、じつは“予測する裏ワザ”があった…! 投資のプロだけがひっそり見ている「たったひとつの数字」の“ヤバすぎる破壊力”
「1ドル=140円」の円安は"通過点"か、それとも...
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未来予測専門の経済評論家の鈴木貴博です。今回の記事は円安の予測についての話です。 【写真】約20年前にマイクロソフト株を「100万円」買ってたら...衝撃の「結果」! 2022年8月29日、為替がまた円安に向けて大きく振れました。前週の終わりにFRBのパウエル議長がジャクソンホールで講演し、インフレを抑えるために徹底的に金利を上げていく決意を表明したためです。翌週の円ドル相場は1ドル=139円近辺まで2円以上上昇しました。 市場では「いよいよ1ドル=140円台への突入が見えてきた」と緊張感が高まり、実際に、9月1日には140円の大台を突破してしまいました。 では、ここからさらに円安が進むのか、それとも落ち着きを取り戻すのか――。 それは、9月22日に決定されるアメリカのFRBの政策金利がパウエル発言通りの大幅な利上げになるかどうかにもかかっているのですが、じつはそれ以前から"為替を左右する"大量の先行情報が次々発表されるので注意が必要です。
市場が「数字を読み間違えた!」
ドルはどう動くか... Photo/gettyimages
為替がどちらに動くのかについては雇用の伸び、住宅ローンの申請数、各種商品在庫の変動など毎日のように発表されるさまざまな経済指標に左右されるのですが、一般の方はそんな大量の情報を見ろと言われてもお困りだと思います。 そこで今回の記事では為替の未来を予測するために見ておくべき「たった1つの重要情報」についてお話ししたいと思います。 まず、皆さんが注目すべき基本的な情報は、9月13日に発表されるアメリカの消費者物価指数でしょう。 「パウエル議長がインフレと戦うために金利を上げると言っていて、市場予想よりも大きく上がると円安が起きる」 ――というのが基本メカニズムなので、発表される消費者物価指数が前月と比較してどうなのかを見ていればいいのですが、実は本当に見るべき「たったひとつの数字」はそれではないのです。 実際に、市場が「数字を読み間違えた話」をしましょう。 先々月の7月14日の話です