円安急進　１ドル１４０円台　２４年ぶりの水準の背景に日米金融政策の違い…エコノミスト分析

９月１日の外国為替市場で円相場は一時、１ドル１４０円台に突入し、２４年ぶりの水準にまで下落した。止まらない円安によって、私たちの家計への圧迫が続きそうだ。 ２日の東京市場でも一時１４０円台前半まで進んだ円安。 この１年間のアメリカドルと円の為替相場の推移をみると、円安の動きが止まることはなく、１００円台が１４０円台まで急進しているのが分かる。 なぜ円安は進むのか・・・ 第一生命経済研究所・主任エコノミスト小池理人さん： 「円安が進む背景としては、日本とアメリカとの金融政策の違いというものがあります。日本は新型コロナウイルスの発生から２年以上が経過した現在においても景気が弱い状況であるため、金利を低い水準に抑えて、景気を刺激し続ける必要があります。一方、アメリカは景気が強く、モノやサービスへの需要が強いため価格上昇が急激に進んでおりまして、インフレを抑制するために金利を大きく引き上げています。両者の金利水準に差が出てくると、円でお金を持つよりもドルでお金を持つ方が高い金利を得られるために円安ドル高に向かいやすくなる」

福島テレビ