午後3時のドルは円全面高、日銀関連報道でドル131円台
[東京 12日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準に比べてドル安/円高の131円半ばで取引されている。日銀が大規模緩和の副作用の点検を行うとの報道を受けて、円が全面高となった。
ドルは朝方の132円半ばから下落を始め、午後には1週間ぶり安値となる131.36円まで下げ幅を広げた。日銀が来週の金融政策決定会合で金融緩和に伴う副作用を点検すると、読売新聞が報じたことが話題となった。
円は他通貨に対しても軒並み上昇。対南アフリカランドで7.83円付近から7.75円付近へ1%近く買われたほか、対ニュージーランドドルでは84円前半から83円後半へ、対ユーロでも142円前半から141円半ばへ水準を切り上げた。
市場では「報道に詳細はないが、来週の会合でイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)政策をさらに調整する可能性があるとの思惑を駆り立てた」(外銀)という。
あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏も「日銀が12月に長期金利の許容変動幅を拡大した後も、イールドカーブのゆがみは修正されていない。それを含めて再検討となると、次の一手が連想されやすい」と指摘する。
一方、きょう米国で発表される12月消費者物価指数(CPI)も大きな関心を集めている。昨年11月分のデータが発表された12月13日にはドルの値幅は上下3.30円に達し、10月分が出た11月10日は同6.39円に及ぶなど、大きな値動きにつながった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 131.63/65 1.0761/65 141.66/70
午前9時現在 131.88/90 1.0764/68 141.98/02
NY午後5時 132.47/49 1.0755/59 142.50/54