午後3時のドルは横ばいで132円半ば、短期売買に上下
[東京 5日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準とほぼ変わらずの132円半ば。短期筋の売買が交錯し、132円ちょうどを挟んで上下する展開が続いた。
ドルは朝方の高値132円半ばから、いったん131円半ばへ下落した後、午後に132円半ばへ再び切り返した。仲値に絡む実需取引は売りが優勢となったものの、その後は円が軟化。「米雇用統計をあすに控えて持ち高は増やしづらい。短期的な売買が交錯した」(FX関係者)という。
アジア株の上昇が円安地合いを支えたとの指摘もあった。MSCIが算出する日本を除くアジア太平洋株価指数は2%近く上昇し、8月以来の高値に迫った。中国が新型コロナ対策として3年前に封鎖した香港との境界を8日に開放すると発表したことなどから、中国市場では株価や人民元が上昇した。
ドル/円は今年に入り、国内勢が不在だった3日に129円半ばと半年ぶり安値を更新した後、きょう未明には132円後半へ切り返すなど荒い値動きとなっている。
市場では、昨年12月に日銀が長期金利の変動幅を突然拡大して以降「ドル/円と日米金利差の相関が崩れたままで、円相場は新たな居場所を模索している状況」(国内証券)との指摘が出ていた、方向感を見いだしにくいため、その時々の需給に左右されやすい展開が続いているという。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 132.47/49 1.0609/13 140.56/60
午前9時現在 132.23/25 1.0604/08 140.26/30
NY午後5時 132.62/64 1.0599/03 140.63/67