原油先物は半年ぶり安値から反発、米在庫減少受け
2022年08月17日
[東京 17日 ロイター] - アジア時間の原油先物は、前日に付けた約半年ぶり安値から反発している。米原油・ガソリン在庫が予想以上に減少し、需要の堅調さが意識された。
0035GMT(日本時間午前9時35分)時点で、北海ブレント先物は0.13ドル(0.1%)高の1バレル=92.47ドル。米WTI先物は0.27ドル(0.3%)高の86.80ドル。
フジトミ証券の斎藤和彦チーフアナリストは、2週連続の米ガソリン在庫減少を受け、需要が堅調という見方が投資家の間で強まり、買いが入ったと指摘。ただ、世界的な景気後退の可能性が懸念される中、原油相場はボラティリティーがかなり高い状態で引き続き圧迫されるとの見通しを示した。
業界関係者によると、米石油協会(API)のデータで今月12日までの週の原油在庫は約44万8000バレル減少、ガソリン在庫は約450万バレル減少した。
ロイター調査では、12日までの週の原油在庫は約30万バレル減、ガソリン在庫は110万バレル減と予想されていた。
2015年イラン核合意再建に向けた協議の動向も注目されている。米国と欧州連合(EU)は16日、EUが提案した最終文書に対するイランの回答を精査していると明らかにした。