国内企業物価、歴史的な高水準続く 原油価格下落で勢い鈍化の兆しも
2022年09月13日
企業間で売買されるモノの価格が上がり続けている。日本銀行が13日発表した8月の国内企業物価指数(2020年平均=100、速報値)は前年同月比で9・0%上昇し、18カ月連続で前年を上回った。ただ、原油価格の下落で今後、物価上昇の勢いが収まるとの見方もある。
指数は115・1で、比較可能な1980年以降、5カ月連続で過去最高を更新した。企業物価は新型コロナウイルスの感染状況の改善に伴い、欧米で経済活動の再開が本格化した21年3月以降、前年を上回り始めた。
これにウクライナ情勢の悪化による資源高と円安が加わり、今春以降、歴史的な水準で上昇。8月の輸入物価指数もドルなどの契約通貨では前年同月比プラス21・7%だったのに対し、円換算では同プラス42・5%と約2倍になった。