変動幅大きい展開=三木証券取締役商品本部長高橋春樹氏
2022年06月27日
米国の景気後退懸念が現実になるのか見極めたい。日経平均株価は当面、変動幅の大きい展開が続くだろう。想定レンジは2万5500~2万7500円。
昨年秋ごろから資源高ショック、今年前半は金利上昇ショックに見舞われ、日米の主要株価指数は低迷した。足元でも金融引き締めによる景気後退懸念がくすぶる。
景気後退が現実になれば、新たなショックが起こるかもしれない。今月末から7月にかけて発表される米経済指標を見定める必要があり、米市場の動向に左右される展開が続こう。米インフレがさらに上振れするなら、日経平均は2万5000円割れもあり得る。
一方、国内では経済活動の正常化が始まっており、本格回復への期待はある。ただ、7月下旬から発表が続く主要企業の第1四半期決算は原材料高により厳しいものとなろう。円安メリットもあるが、企業がどれだけコストを吸収できるのかも確認したい。