太陽光パネル原料「多結晶シリコン」高騰の背景
2022年07月07日
※7/5(火) 21:31東洋経済オンライン
中国政府は2060年のカーボンニュートラル実現を目指し、再生可能エネルギーの大量導入を進めている。写真は甘粛省の太陽光発電所(中国の太陽光パネル大手、隆基緑能科技のウェブサイトより)
太陽光パネルの主原料である多結晶シリコンの市場価格が、10年ぶりの高値をつけている。中国有色金属工業協会のシリコン分会が6月22日に発表した最新データによれば、中国市場での取引価格は1トン当たり平均27万3100元(約550万7000円)と年初より17.8%上昇。2011年以降の最高値を更新した。
多結晶シリコンの市場価格は、2021年1月時点では1トン当たり8万元(約161万3000円)だった。それが同年11月には3倍以上の同27万2000元(約548万5000円)に高騰。続く12月は小幅に反落したものの、2022年に入って再び上昇していた。
「2022年を通じて見れば、多結晶シリコンの需給はおおむね均衡している。特に7月以降はかなりの増産が見込まれており、相対的には供給側に余裕があるほどだ。にもかかわらず市場価格が上がり続けているのは、スポット取引の影響が大きい」。前出のシリコン分会で専門家委員会の副主任を務める呂錦標氏は、価格高騰の背景をそう説明する。
■2023年には供給過剰との予想も
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