安倍派、後継会長を置かず 塩谷氏ら7人が集団指導
2022年07月13日
自民党安倍派(清和政策研究会)は、参院選の遊説中に銃撃され亡くなった安倍晋三元首相の後継会長について、当面は置かない方向で調整に入った。
【図解】自民党安倍派、集団指導体制に
会長代理の塩谷立・元総務会長(72)ら有力者7人による世話人会を設置し、集団指導体制で運営する方針。派閥の結束を優先し、党内での影響力維持を図る。同派関係者が13日、明らかにした。
会長ポストを空席とするのは、派内に衆目の一致する候補が見当たらないためだ。派閥の求心力を保ち、分裂や混乱を避ける狙いから、呼称に「安倍」の名も残す。幹部らが11日に協議し、基本的な方向性を確認した。
世話人会メンバーは塩谷氏のほか、同じく会長代理の下村博文・前政調会長(68)、参院安倍派会長の世耕弘成・参院幹事長(59)、副会長の高木毅・国対委員長(66)、事務総長の西村康稔・前経済再生担当相(59)、松野博一官房長官(59)、萩生田光一経済産業相(58)。最年長で衆院当選回数が最も多い塩谷氏が代表を務める。
同派は国会議員計93人を擁する党内最大派閥。8月にも想定される内閣改造・党役員人事に向け、新体制を早急に固めたい考えだ。