市場は秋に「突如ショック受ける」、商品価格上昇でーインベスコ
2022年08月25日
(ブルームバーグ): 食品・エネルギー価格低下で物価高騰は緩和しつつあると期待している人に、商品ストラテジストのジェーソン・ブルーム氏はメッセージがある。それは、そんなに早い時期に実現することはないだろうというものだ。
インベスコで債券・オルタナティブ上場投資信託(ETF)プロダクト戦略責任者を務める同氏は、多くの逆風が商品相場を押し上げる中で市場は秋に「突如ショックを受ける」と予想する。10月の米戦略石油備蓄(SPR)放出終了は、エネルギー需要が高まる冬季を控え原油供給を圧迫する見通しだ。
ブルーム氏は、高水準の欧州天然ガス価格が変動性の高い市場にもたらす波及効果も想定している。精錬所閉鎖や産業用金属の不足などだ。一方、ロシアの輸出が減少しが米穀物のリスクとなる中、ウクライナでの戦争で同国の秋の収穫は減るため食品価格は押し上げられる。
「原油価格上昇が一服したため、向こう1年間の商品価格横ばいを織り込むと誰もが語っている。戦争勃発後のピークから下げたというだけで、何を根拠に商品価格の横ばいを想定しているのだろうか」と疑問を呈した。
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(抜粋)
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