政策修正、「出口ではない」 金融緩和の継続強調 黒田日銀総裁
2022年12月26日
日銀の黒田東彦総裁は26日、東京都内で講演し、日銀が今月決定した大規模金融緩和策の修正について「出口の一歩では全くない」と強調した。
市場で強まっている「事実上の利上げ」との見方を否定し、金融緩和を継続する姿勢を改めて示した。
日銀は20日の金融政策決定会合で、大規模緩和策を一部修正し、長期金利の変動幅の上限を0.25%から0.5%に引き上げた。
黒田総裁はこの政策修正について、「金融緩和を持続的かつ円滑に進めるための対応だ」と説明。その上で、国債市場の取引縮小といった機能不全の是正などを通じ、「緩和効果をより円滑に波及させていくことのメリットが大きい」と語った。