日銀黒田総裁「任期満了直前の金利上限引き上げ」本当の理由

2023年01月10日

悩ましい次期日銀総裁人事

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 日銀が異次元緩和の幕引きに動き出した。黒田東彦総裁が年の瀬に豹変、長期金利操作の上限を引き上げたのだ。背後には、次期日銀総裁を巡る黒田氏とその古巣・財務省の深謀遠慮があった。 【独自】再逮捕された「美人すぎる寝屋川市議」の写真集全カットを公開する  昨年は各国中央銀行が利上げを加速、日米金利差が広がって急激な円安を招いた。異次元緩和の歪みが噴出する中、黒田氏は岸田文雄首相に11月、「『金融政策を機動的にする必要がある』と説明した」(官邸筋)という。  任期最終盤の黒田氏が、あえて政策修正に踏み切ったのには理由がある。岸田首相がまもなく決める次期日銀総裁人事に、自身と財務省の意向を反映させるためだ。  ポスト黒田の有力候補は日銀生え抜きの現・前副総裁である雨宮正佳氏と中曽宏氏だが、黒田氏は自らの異次元緩和を支えてきた雨宮氏を推している。さらに茶谷栄治次官ら財務省中枢も「日銀マンらしくなく融通無碍で御しやすい」(官房筋)との理由から雨宮氏起用を官邸に進言してきた。  だが、脱アベノミクスを意識する岸田首相は「アベクロ直系」の雨宮氏の後継指名に慎重だ。関係筋によると、膠着状況を打開したい黒田氏と財務省は「現体制のうちに異次元緩和の修正に着手すれば、首相は市場の混乱を恐れ、政策の継続性の観点から雨宮総裁を認めざるを得なくなる」と一計を案じたという。  もっとも、市場崩壊を避けつつアベノミクスの矛盾を解すには「天才肌の金融政策職人」と言われる雨宮氏の手腕が欠かせないのも事実。岸田首相の決断が注目される。  「週刊現代」2022年1月14・21日合併号より

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