最年少：打率４割バッター

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これ、何の数字だと思いますか？

これは、元プロ野球選手である、

イチロー選手の日米通算の生涯打率です。

日本のプロ野球の生涯打率ランキングを見てみると、

このように名選手が名を揃える中...

イチロー選手の生涯打率は

それを超える数値となっています。

これをみると、打率が380を超える年が

あるのもわかります。

今年のセ・リーグの首位打者

ヤクルト・スワローズの村上 宗隆選手は318。

パ・リーグの首位打者

北海道日本ハムファイターズの松本 剛選手は347。

これと比較しても、

いかにすごい数字かがわかりますね。

ただ、そんなイチロー選手でも

達成できなかったことがあります。

それは、打率4割。

今まで日本のプロ野球で

打率4割を超えた選手はいません。

ですが、メジャーリーグでは

23歳1か月という若さで

打率4割を達成した人物がいました。

その人物は、

テッド・ウィリアムズ。

彼が打率4割を記録したのは1941年。

それ以前にも打率4割を達成した選手はいましたが、

彼がすごかったのは、4割を達成した早さ。

ウィリアムズが打率4割を達成したのは

23歳1か月のときで、

これは歴代最年少記録となっているんです。

では、なぜウィリアムズは

最年少で打率4割を達成することが

できたのでしょうか？

その裏には徹底的な研究と、

チャンスを見極める力があったのです。

ストライクゾーンは７７分割！？

野球でストライクゾーンを表示する際は、

一般的にはこのように9分割にされます。

そんな中、ウィリアムズが行ったことは

ストライクゾーンを77分割にすること。

そして、それぞれのストライクゾーンに対して

自分の打率がどうだったのか？

記録をつけていきました。

そうすることで、

打率が高かったゾーン、

つまり、自分が得意とするゾーンに来たボールだけに

狙いを絞ったのです。

多くの選手は自分が得意でないコースに

ボールが来ると、

どうしても手を出したくなってしまいます。

当然ですが、それがストライクゾーンで

見逃しを続けてしまえば三振になりますからね。

ただ、ウィリアムズはそれを我慢して、

自分の得意なボールが来るのを

待っていたわけですね。

ウィリアムズは確率が高いボールだけを打つことで、

打率がどんどん上がっていき、

最終的に打率4割を達成することができたのです。

このように自分にとっての「チャンスを見極める」ことは、

投資をする上でも大切だと言えます。

実はあの世界一の投資家

ウォーレン・バフェットも投資の話をする際に

ウィリアムズを例に出すことがあるそうなんです。

ただ、バフェットは

「投資の場合、ウィリアムズよりもはるかに有利だ」と言っています。

ウィリアムズは研究を重ね、

自分が得意なコースを見つけ出し、

打席でそのボールがくるのを待っていました。

ただ、どれだけ研究したとしても

自分の好きなコースに10回中10回

ボールがくることは考えられません。

そのため、自分の好きなコースにボールが来なければ

見逃し三振をしてしまうことになります。

2ストライクをとられて追い込まれれば、

三振をしないために、

自分の不得意なコースに手を出さないと

いけない場面もあるでしょう。

ただ、投資の場合は

野球のように見逃し三振を恐れて

「やむを得ず行動する」必要はありません。

絶好のチャンスが訪れるまで、

他の投資機会を何度見送っても

問題ありません。

実際、バフェットも

自身の会社の顧客に書いた手紙の中で

このようなことを言っています。

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"バットを降らなくてよい投資は、世界で最も偉大なビジネスだ。

打席に立つと、ゼネラル・モーターズ株が47ドルのゾーンに、

USスティール株が39ドルのゾーンに、といった具合に球が投げ込まれる。

「ストライク」とコールする審判はいない。そして、機会を逃すこと以外に不利益は生じない。絶好球が来るのを待つことができる。

ー

今のように世界的に株式市場が下落している状態だと、

多くの人は投資をためらってしまいます。

あなたはどうでしょうか？

もし、「株価は下がっているし投資するのは怖いな...」と思い、

自信が持てないなら投資をしない方がいいでしょう。

一方、今の株価が下がっているタイミングをチャンスととらえ、

自信を持って投資できるなら、積極的に行動していくべきでしょう。

実際、米国株式市場は

2008年のリーマンショックや

2020年にコロナショック時に株価が暴落した後も

上昇し続けてきました。

そのため、今の株価が下がったタイミングで投資をしておけば、

将来的に株価がまた上昇していき、資産を大きくできる可能性が十分にあります。

投資に正解はありませんが、自分にとって「チャンス」だと思う

タイミングを見極め、投資をしていくことはとても大切ですね。