東京外為〕ドル、142円台前半=調整売りに下落、黒田発言も重し(9日午後5時)

2022年09月09日

9日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、持ち高調整の売りに黒田東彦日銀総裁の円安けん制発言を受けた売りが加わり、1ドル=142円台前半に下落した。午後5時現在は142円35~36銭と前日(午後5時、143円82~83銭)比1円47銭の大幅ドル安・円高。  ドル円は前日の米国時間序盤に一時144円40銭台まで浮上。米労働市場の堅調さを示す経済統計やパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が討論会でタカ派姿勢をにじませたことを受け、米長期金利が上昇したことがドル高につながった。中盤以降は買いが一服、144円を挟んでもみ合った。  東京時間は143円80銭台で始まった直後に144円を目指す動きもみられたが、前日の政府・日銀の3者会合をきっかけとした円安けん制への警戒感が底流にあり、午前中に143円50銭付近まで軟化した。  午後に入り、黒田日銀総裁が足元のドル円相場について、「将来の不確実性を高めるので好ましくない」などと発言すると、ドル売り・円買いの動きが膨らみ、一気に142円40銭台まで急落する流れになった。売り一巡後に143円台に持ち直したが、戻りは鈍く、終盤には一時142円10銭台まで水準を切り下げた。「黒田総裁が円安をけん制したことにより、円が買われやすい地合いだった」(国内証券)ようだ。  一方、市場では「投資家の関心はすでに来週13日発表の8月の米消費者物価(CPI)に移っている」(FX業者)との声が聞かれた。  ユーロは対円、対ドルともに上昇。午後5時現在、1ユーロ=143円72~73銭(前日午後5時、143円55~56銭)、対ドルでは1.0096~0096ドル(同0.9981~9982ドル)。

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