甲子園はなぜ”甲子"園なのか?
今日は少し、投資とは離れたお話です。
甲子園はどうして甲子園なのか、
お考えになったことはありますか?
幼い頃の私は、
「子じゃなくて親でもいいんじゃないか...」
と思っていました。
これには明確な理由があります。
甲子園のサイトによると、
甲子園球場が完成した1924年は、
「十干」と「十二支」
それぞれの最初である「甲」と「子」が合わさる縁起のよい年だったため、
この付近一帯を「甲子園」と名付けました。
パッとわかりにくいですよね。
いわゆる、干支(えと)のお話。
甲子園は1924年、
ネズミ年に生まれました。
あなたは何年(なにどし)生まれでしょうか?
ネズミ年生まれでしょうか?
ヒツジ年生まれでしょうか?
サル年生まれでしょうか?
干支(えと)は十二支に分かれますよね。
- 子(ね)
- 丑(うし)
- 寅(とら)
- 卯(う)
- 辰(たつ)
- 巳(み)
- 午(うま)
- 未(ひつじ)
- 申(さる)
- 酉(とり)
- 戌(いぬ)
- 亥(い)
これらが十二支。
ただし、ネズミ年はネズミ年でも、
五つのネズミ年が存在します。
五つのネズミ年
五行論というものがあります。
- 五臓六腑
- 地球の五元素
- 東・西・南・北・中央における五方向
など、世の中を五つの要素に分類していく、
古来2500年の歴史ある学問です。
五つの種類。
- 木
- 火
- 土
- 金
- 水
の五要素に分けていく
という考え方です。
話し始めたらキリがないのですが、
年も五つの種類に分けることができます。
ネズミ年はネズミ年でも
- 木のネズミ年
- 火のネズミ年
- 土のネズミ年
- 金のネズミ年
- 水のネズミ年
があるわけです。
具体的には、
- 木のネズミ年=甲子年
- 火のネズミ年=丙子年
- 土のネズミ年=戊子年
- 金のネズミ年=庚子年
- 水のネズミ年=壬子年
と称します。
見えてきましたね。
甲子園というのは、
1924年、甲子年にできたので、
音読みをとって「甲子園」というわけです。
これら「〜〜年」という干支(かんし)は
全部で60種類。
その中でも甲子は
全ての始まり、ということで
甲子園になったと言われています。
*余談ですが、この60種類(60年)が一周すると、「還暦」と言われます。
あなたもピンときたかもしれませんが、
歴史を振り返れば、同じような事例はたくさんあります。
・事例1:壬申の乱
→水(壬)のサル年に起きたので、壬申の乱
・事例2:辛亥革命
→金(辛)のイノシシ年に起きたので、辛亥革命
・事例3:戊辰戦争
→土(戊)のタツ年に起きたので、戊辰戦争
このように、法則に沿って
"分類"をしていくことができます。
今年2022年は寅年。
ですが、今年は水(壬)の寅年なので、
壬寅年だ、と読み解くことができます。
"じんとら"と読む人もいれば、
"みずのえのとら"と読む人もいます。
その干支(かんし)には
それぞれ意味があるのですが、
話し始めると24時間喋り続けることになるので、
割愛いたします。
年、があれば
月、も存在します。
例えば、11月はイノシシ月に
分類されます。
しかし、今月2022年ただのイノシシ月ではなく、
金(辛)のイノシシ(亥)。
先ほどもご紹介した辛亥革命と被りますが、
辛亥月ということになりますね。
年、月と来れば、日も存在します。
例えば、今日はウサギの日。
土(己)のウサギ(卯)ですから、
己卯日となりますね。
この分類は、
人にとても大きな影響を及ぼします。
いわゆる、行動傾向にわかりやすく出ます。
特に、生まれた日。
色々な切り口はありますが、
- 木
- 火
- 土
- 金
- 水
の五つから見ると、
ざっくり
- 木:自立したブレない人
- 火:お話しするのが上手な人
- 土:愛情深い人
- 金:行動早く成果を作る人
- 水:頭のいい人
といったような傾向が掴めます。
例えば、現総理大臣の岸田さんは、
水(壬)のトラ(寅)の日に
生まれていますから、ざっくりいうと
水の人、つまり知性の人ととることができます。
占いのように聞こえるかもしれませんが、
これは統計学ではなく分類学、です。
ですから、これは
一生変化することがない資質・素質。
言い換えるならば生き方のクセです。
これを知っておくことは、
経営やマネジメントにおいて
とても役に立ちます。
それは、「受容し、許すことができるから」です。
これがわかっていれば・・・
- ある子が「一人でこもって仕事をするタイプ」という
資質を持っていることがわかっていたとします。
その子が一人で黙々と仕事をしているのを見ても、
「みんなで協力してくれよ!」とは言わずに、
「ああ、この子は一人でこもっていたいだろうしね」
といい意味で許し、受け入れてあげることができます。
- 体調を崩しやすい、という人もいます。
そういった子が「体調が悪いです」と言ってきたら、
「またかよ!自己管理がなってない!」というのではなく、
「その通りになったね、じゃあいいか笑」となります。
- 「人に正義感を押し付けやすい」という人もいます。
それがわかっていれば、
「ああ、こうなるだろうな」と予測ができますから、
事前にクギを刺しておくことができます。
これは、家族関係にも役立ちます。
例えば、私の弟は非常に口数が少なく、
ハッキリ言って何を考えているかわかりません。笑
しかしそれは分類していくと
理由が読み解けます。
「何を考えているかわからない人」
と書いてあるからです。
ですから、「お兄ちゃんみたいに喋れよ」ではなく、
「あなたはそのままでいいよ」と許してあげられます。
この、行動傾向まで掴むことができる
分類のことを、"宿命"と呼びます。
宿命、と聞くと人生の全てが決まってしまうような
印象を受けるかもしれませんが、
そんなことはありません。
宿命は、あくまで素材。
行動傾向のクセ。それをうまく使って、
それに適した環境に身を置いて、
どういうあり方で運命を変えていくか?
これが本題です。
運命は以下の式で定義されています。
(宿命+環境)×生き方=運命
ですから、大事なのは環境と生き方を
どうセットしていくか、です。
そこがゼロになると、
どんな才能・資質を持っていても輝きません。
それを使って、
人生をうまく改良していきましょう、
というのが真に大切なことなのです。
さて、ここまでお読みになって
どう思われましたか?
「おいおい、いつまで経っても投資に繋がらないじゃないか」
と思われましたか?