米エネルギー移行進まず、30年間は化石燃料が支配-リバティーCEO
2022年08月30日
ブルームバーグ): 米国でエネルギー移行は進んでおらず、風力や太陽光事業の補助金は電力価格を押し上げ送電網を一段と不安定化させるだけだと、米2位の水圧破砕サービス企業リバティー・エナジーのクリス・ライト最高経営責任者(CEO)が警告した。
ライト氏は29日にブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「一部の新しいエネルギー技術に多くの資金が投じられており、この一部は素晴らしいが、エネルギー移行ではない」と述べた。また「今から30年間はエネルギーの大部分が炭化水素だろう」と予測した。
ライト氏の発言は、他の石油・ガス企業幹部が打ち出す方針や政府や民間部門データで浮き彫りになる傾向と一線を画すものだ。
ライト氏は「世界エネルギーの3%に過ぎない風力と太陽光に補助金を振り向けることで、温室効果ガス排出は大きく変わらない」とした上で、「だが電力価格を押し上げ、送電網をより不安定化させる」と語った。
原題:
Fracking Titan Liberty Says Fossil Fuels to Rule for Decades (1)(抜粋)
(c)2022 Bloomberg L.P.