米ドル/円は137円台半ばで買って、139円台で手仕舞う方針。137円を割れれば、いったん切って135円台で買い直し。利上げペース鈍化観測での米ドル安は、いつまでも続かない

2022年11月30日

米利上げペース鈍化観測で米ドル安になっているが、いつまでも続くように考えない方がいい
 金融市場は、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げペースの減速を期待して、株式市場は堅調に、為替市場は米ドル安に推移しています。
 この市場の期待と同じように、11月23日(水)に公表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨では、ほとんどのFRBメンバーが、利上げペースの減速が近く適切になる可能性が高いと認識していることが分かりました。
 ただ、高インフレの状態はまだ続き、金利はさらに引き上げる必要があるとされています。
 高インフレが続くにもかかわらず、利上げペースを減速させるということは、これまでの大幅利上げの効果を見極める段階にきているということだと思います。
 前回の米CPI(消費者物価指数)の発表を受けて、インフレが鈍化しているのが分かったあとの11月17日(木)に、セントルイス連銀のブラード総裁は「政策金利を最低でも5.00%から5.25%に引き上げるべき」「最低でも5.00%」と発言していることもあり、まだ利上げを続ける必要があることも示唆されています。
 FRBの利上げペース鈍化観測で米ドル安にはなっていますが、この動きもいつまでも続くように考えない方がいいと思います。
パウエルFRB議長はタカ派ともハト派とも受け取れる発言をしそう。市場の反応としては、講演前までの動きが重要に
 今週(11月28日~)のイベントとしては、水曜日(11月30日)が月末、そしてパウエルFRB議長の講演があります。
 木曜日(12月1日)は米個人消費支出、金曜日(12月2日)は米雇用統計です。
 パウエル議長の講演は、次回のFOMCが12月14日(水)になるため、ブラックアウト直前の、最後の発言になる可能性があります。
 12月13日(火)の米CPIの内容にもよりますが、これまで0.75%の利上げを4会合連続で行ってきたものの、次回のFOMCでは0.50%の利上げの可能性が高い状態です。
 そのため、パウエル議長から0.50%の利上げに減速させる可能性がある発言が出てくると思います。
 ただ、まだインフレへの対応を継続するということも示唆する発言が出てくると思います。
 タカ派ともハト派とも受け取れる発言になるため、市場の反応としては、それまでの動きが重要だと思います。
 パウエル議長の講演前まで、今の米ドル安が継続しているようであれば、パウエル議長の発言をタカ派と受け取り、米ドル高に推移するように思います。
米ドル安に推移したところで米ドル売りを仕掛けるのは、リスクが高い。135~145円のレンジが数カ月続きそう
 チャートからは、米ドル/円やユーロ/米ドルなど、多くのドルストレート(米ドルが絡んだ通貨ペア)の日足は米ドル安になっています。
 テクニカルに沿ってトレードするのであれば、米ドル売りのトレードを考えることになります。
 ただ、前述したように米ドル安は続かないと思うため、米ドル安に推移したところで米ドル売りを仕掛けるのは、リスクが高いと思います。
 米ドル/円の週足からは、10円幅のレンジが続く可能性があることから、そして先週(11月21日~)は142円台ですでに上値が重かったこともあって、135~145円のレンジが数カ月続くように思います。
今週は137円台半ばで買って、139円台で手仕舞いしたい。137円を割れれば、いったん切って135円台で買い直し
 日足では移動平均線などが下降していますが、137円台から下は想定しているレンジ下限に近いこともあり、買いを考えたいところです。
 今週に関しては、137円台がサポートとなっているため、137円台半ばで買って、139円台で手仕舞いを考えています。
 もし137円を割れてくるようであれば、135円台まで下がる可能性が出てくるため、いったん切ったあとは135円台で買い直しをするのがいいのではないかと思います。

ザイFX!


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