米メタの仮想空間への巨額の賭け、アナリストから批判の声

2022年10月27日

[26日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズが実績に乏しい仮想空間「メタバース」事業への投資を膨らませ続ける状況に投資家はしびれを切らしている。巨額投資により第3・四半期の経費は約2割増え、決算発表後に株価は時間外で20%下落、時価総額が約670億ドル消失した。 同社は2023年に経費が最大16%増え、メタバースを手掛ける「リアリティー・ラボ」部門の営業赤字が大幅に拡大するとの見通しを示した。 ある株主は最近、同社の「超大型」投資を「恐ろしい」と呼び、アナリストは26日に「理解し難い」投資だと批判したほか、コスト削減ができていないという事実に「とてつもない不安を感じる」とした。 ジェフリーズのアナリスト、ブレント・ティル氏は決算発表後のアナリスト電話会見で、実績を上げている中核事業に対し「実験的な賭けがあまりにも多いというのが投資家が総じて感じていることだ」と指摘し、幹部らに「利益が出ると考える理由を誰もが知りたがっている」と詰め寄った。 リアリティー・ラボは第3・四半期の赤字が前年の26億3000万ドルから36億7000万ドルに膨らんだ。 マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は同じ会見で「われわれの将来にとって根本的に重要な分野ばかりで、力を入れないのは間違い」と強調。同社が他社に先行して手掛ける製品は、今後5─10年間に異なるタイミングとペースで成熟する見込みだとした。仮想現実(VR)ゴーグルの新製品「クエストプロ」や人々がアバター(分身)で自由な表現をできるメタバース・プラットフォームなどを例に挙げた。 <経済危機時の巨額投資を不安視> PPフォーサイトのアナリスト、パオロ・ペスカトーレ氏は「経済危機を踏まえるとメタバース事業はかなり大きな賭けという印象だ」と述べた。今後の道のりは「長く、痛みを伴う」と予想した。 マイクロソフトやグーグルの親会社アルファベットは人員削減あるいは採用抑制に動いているが、メタの従業員数は第3・四半期中に32%急増した。 メタの株主である米ヘッジファンドのアルティメーター・キャピタル・マネジメントは24日にザッカーバーグ氏への公開書簡で、雇用と資本支出を削減して経営を合理化するよう求めた。

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