米中がウラで結んだ「極秘合意」、ウクライナをめぐるその「ヤバすぎる内容」
英誌で公表された衝撃的な記事
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ウクライナの戦争でロシアの核使用を抑え込むために、米国と中国が「秘密合意」を結んでいた。そんな記事が英誌「スペクテーター」に掲載された。中国人民解放軍がロシア軍に働きかけて「うまくいった」というのだ。事実なら衝撃的だ。何が起きていたのか。 【写真】プーチンの次にロシアを支配する「独裁者」候補の顔と名前 記事は、11月26日付で同誌の電子版に掲載された。筆者のオーウェン・マシューズ氏はオックスフォード大学卒業後、米誌「ニューズウィーク」のモスクワ、イスタンブール支局長などを努めたベテラン記者だ。著書「スターリンの子どもたち」は英紙「ガーディアン」の新人賞を受賞している。記事のタイトルは「ザ・レッド・ライン:明らかになったバイデンと習のウクライナをめぐる秘密会談」である。 話は、開戦前の2月4日に開かれた中ロ首脳会談に遡る。北京冬季五輪の開会式に合わせて、北京を訪れたロシアのウラジーミル・プーチン大統領は中国の習近平総書記(国家主席)と会談した。そこで、両者は何を話し合ったのか。 ---------- 〈2月4日の首脳会談で、両者は「無制限の友好関係」を宣言した。中国最高レベルの政治軍事指導部と長年、緊密な関係を保ってきた情報筋によると、北京はロシアの軍事作戦計画を知っていた。ロシア人たちは、失われたロシアの地方を歴史的国境の中に取り戻すための限定的作戦、と説明していた。それは、中国の台湾に関する話と同じだった〉 ---------- 中国がロシアの侵攻計画を事前に知っていたかどうかは、かねて大きなポイントだった。「知っていたのに、止めなかった」なら、中国は「戦争の共犯者」と指弾されても仕方がない。逆に「知らなかった」なら「中ロ関係はその程度の軽さ」という話になるからだ。 オーウェン氏は「中国は知っていた」と断定している。情報源が気になるが、書きぶりからすると「ロシア側の人物」であることを強く示唆している。ちなみに、オーウェン氏はロシア人との混血であり、ロシア語はネイティブだ。