米共和党は下院の過半数獲得へ…トランプ前大統領の「出馬表明」で株安・円安はどうなるのか

2022年11月17日

 「マスコミや専門家は『巨大な赤い波』(赤がシンボルカラーの共和党の圧勝)を予測していたが、それは起こらなかった。私はいい気分になった」 【一覧表】1ドル=150円に備える「円安」強い日本株、30銘柄を大公開する  米中間選挙の投票日翌日、ホワイトハウスで会見したバイデン大統領はすこぶる上機嫌だった。与党民主党は下院で議席を減らし、共和党に多数派を譲る可能性が高いものの、予想外の善戦をしたからだ。

米議会は大混乱に

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 だが、バイデン大統領のこの「勝利宣言」は、所詮、負け惜しみにすぎない。米ミシガン州立大学教授(経済学)のスコット・インバーマン氏がこう指摘する。  「たしかに上院で議席数は拮抗しそうですが、結局、共和党が下院で多数派を取れば、バイデン大統領の思い描く政策は議会を通らなくなります。  共和党と民主党の政策に歩み寄る余地はほとんどない。バイデン政権は財政出動による景気刺激策を行おうとしていますが、共和党がそれにストップをかける。FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ政策と相まって、米国の景気はさらに悪化していくでしょう」  共和党は何を目指すのか。下院議長に就任すると見られる共和党院内総務のケビン・マッカーシー氏らが公表した選挙公約にそのヒントがある。そこには、「政府支出の抑制」が明記されていた。  「バイデン政権は、『インフラ投資法』や『インフレ削減法』、『半導体補助金法』などを次々と成立させ、総額1兆ドル(約141兆円)以上の巨額のカネをばらまく姿勢を示してきました。一方の共和党は、こうした財政拡張がインフレの原因だと主張しています。  共和党が下院を支配したら、このような大規模経済政策が通らなくなるばかりか、予算削減、とりわけ医療や福祉にかかわる予算の減額を要求するでしょう。場合によっては、予算が成立しないということも起こりえます。そうなると、米政府は債務を支払えなくなり、デフォルトの危機に瀕する可能性さえあります」(米政治に詳しいジャーナリストの中岡望氏)

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