米国債市場で勢い付くリセッショントレード-長期的な金利低下見込む

2022年11月27日

(ブルームバーグ): 米国債市場では来年の米リセッション(景気後退)を見込む取り引きが活発だ。米連邦準備制度はまだ利上げの最中だが、トレーダーは長期的な金利の方向は低下だとみている。

長期の米国債利回りは既に、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジ(現在3.75-4%)を下回っている。今後数カ月にさらに1ポイント利上げが想定されているが、オプション市場では政策金利が最終的に現水準の半分になるリスクへのヘッジとみられる取引も行われている。

債券市場で活発化、23年に米政策金利2%見込む取引-オプション活用

今年の急激な金融引き締めが2023年にリセッションの状況をもたらすという決定的な経済的証拠を待つことなく、投資家は債券を買いつつある。パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)などが勧める姿勢だ。

アメリベット・セキュリティーズの米金利トレーディング・戦略責任者、グレゴリー・ファラネロ氏は「米金融当局の政策はダイナミックで、依然として一段の利上げを示唆している。しかし市場は利上げが最終局面にある方が安心できるような取引をしている」と述べた。

長期の米国債への需要で10年債と30年債の利回りは政策金利レンジの下限を下回った。短期の利回りは比較的安定しているため、40年ぶりの大きさの逆イールドがさらに強まった。逆イールドは景気後退の先触れと見なされている。

ファラネロ氏は「リセッションの兆候が表れているという議論は強力だが、金融当局の視点から見ればこれは解決の一部だ」と指摘した。

米経済、特に労働市場はこれまでのところ、利上げに対する強い耐性を示している。従って、投資家は 12月2日発表の11月の雇用統計を熱心に見守り、景気悪化や連邦準備制度の政策調整につながる兆候を見つけようとするだろう。

前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨は利上げペース減速の可能性が高いことをうかがわせたが、当局者らは一段の利上げの必要性を強調している。

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