米高官、中国の対台湾圧力長期化示唆 米国は「断固対応」
2022年08月13日
【ワシントン=渡辺浩生】米国家安全保障会議(NSC)のカート・キャンベル・インド太平洋調整官は12日、電話会見し、ペロシ下院議長の台湾訪問に反発した中国が台湾周辺で軍事的圧力を強めている目的について「現状変更を試み、台湾海峡の平和と安定を危うくするものだ」と指摘、中国は「広範囲な地域で過剰反応し、その行動は挑発的で情勢を不安定化させ、前例のないものだ」と非難した。
キャンベル氏は、中国軍が十数隻の艦船で台湾の周辺を囲み、現在も数隻がとどまっていると指摘。一連の威圧行動は「終わっておらず、今後数週間、数カ月続く」との見通しを示した。
キャンベル氏は台湾海峡の平和と安定は「インド太平洋地域と世界の安全保障に極めて重要」とし、「米国は責任ある、断固とした対応をとる」と表明。9日に航空自衛隊と実施した共同訓練など同盟国との強固な連携を示すとし、台湾海峡に艦船や米軍機を航行させる「航行の自由」作戦を今後数週間で実施すると説明した。
さらに、台湾関係法に基づき台湾の自衛力の支援を継続するとともに、台湾との経済貿易関係を強化すると表明。一例として、台湾との貿易交渉の行程表を近く公表するとした。一方、中国との対話は今後も維持する意向を示し、中国がペロシ氏訪台の対抗措置として中止を発表した軍事対話や気候変動協議などの再開を求めた。