綱渡り世界経済、リセッション回避なるか-中国経済再開など好材料も

2023年01月13日

(ブルームバーグ): 世界経済に対する楽観的な見方が強まっている。ただ、その期待通りに2023年を終えるという保証はない。

想定より早い中国経済の本格再開やエネルギー不足が懸念されたまま冬場を迎えた欧州で平年より高い気温となっていること、米インフレ率の継続的鈍化などを受け、昨年末に金融市場を覆っていた悲観的な見方が一部後退し、世界経済はリセッション(景気後退)を回避できるとの期待が広がりつつある。

だが、米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)などは利上げを継続。特にインフレの粘着性が高く、中銀が望むほど鈍化しない場合、年内に世界経済が低迷するリスクを無視することはできない。

ゴールドマン・サックス・グループのチーフエコノミスト、ヤン・ハッチウス氏は大西洋評議会が11日に主催したウェビナーで、「ソフトランディング(軟着陸)への道は狭い」と述べながらも、多くの投資家と同じく政策はうまく機能すると考えている。リセッションに見舞われることなく、世界経済は数十年ぶりの高インフレから抜け出すとの見方から、新興国の株式相場は上昇し、社債も値上がりしている。

このように慎重ながらも楽観的な見方が広がっている背景には、幾つかの理由がある。世界経済の減速に加え、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)やロシアのウクライナ侵攻に伴うサプライチェーンの混乱が和らいだこともあり、インフレ圧力は世界的に緩和している。

12日に発表された昨年12月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.5%上昇。昨年6月の9.1%上昇から、インフレが鈍化傾向にある。

ドル高ピーク

フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、1月31日から2日間の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅が0.25ポイントと、昨年12月の0.5ポイントから縮小されるとの見通しが織り込まれている。それ以前は4回連続で0.75ポイントの利上げが行われていた。

© 2009 Dr. straightのヘルスケア&リラクゼーションのブログ。 by https://www.stosakaclinic.com/
Powered by Webnode
無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう