習近平が「計画経済」を“大復活”へ…! 中国で始まった「民間企業大淘汰」と、習近平が“大逆走”する「ヤバすぎる現実」…!
中国名物「おひとり様デー」大セールに"異変アリ"!
写真提供: 現代ビジネス
11月11日は中国で言うところの「光棍節(おひとり様デー)」「双十一」。 クリスマスセール、春節セールなどと並ぶ、国をあげた大セール週間で、特に、独身、ボッチが買い物しやすいようにECショッピングサイトが売り上げ総額(GMV・流通総額)を競い合い、例年この季節、その売り上げ記録更新が中国経済ニュースの筆頭を飾ったものだった。 【写真】こんな北朝鮮、見たことない...!写真家が29年間撮り続けた「ヤバい光景」 だが今年はほとんど話題にならなかった。 というのもアリババのECモールサイト・天猫や、京東といった著名インターネットプラットフォームが運営するECサイトが大々的に売り上げ総額を即日発表しなかったのだ。数字がないと、外海メディアも報じにくく、比較的静かな双十一となった。 今更だが、11月11日は、1が四つ並ぶことから、独りぼっち(ボッチ)の日とされた。クリスマスセールなどこれまでのセールはカップル、家族をターゲットとしていたが、それを独身者(光棍)、友達やパートナーがいない人向けの「自分へのご褒美」セールとして、2009年からECサイトなどが仕掛けたのが始まりだ。 昨今は天猫サイトだけでも売り上げが10兆円を超える消費のカーニバルになり、このセールは海外にも波及していた。特に近年はカリスマ・インフルエンサーによるライブコマース式販売が一種のオークションショーのような娯楽にもなり、消費を刺激していた。 だが、昨年ごろからカリスマ・インフルエンサーの脱税問題が摘発され、また民営インターネットプラットフォームに対する独占禁止法違反取締その他を理由とした圧力が強まるにつれ、派手な双十一セールが自粛ムードになっていたのだ。
習近平への「忖度」か...?
三期目に入った習近平国家主席の「統制」が強まっている Photo/gettyimage
また、折からの計画経済回帰の政策が特徴的な習近平政権第三期目が初まって最初の双十一節ということもあり、各企業とも、言動に慎重になっていたのではないかと思われる。 今年の双十一セールの中国報道をみると、第一財経は「国貨の逆襲」として、「国貨」の売れ行きが好調といった観点で報じている。具体的には「天猫(アリババ)で10月31日のセール開始日最初の一時間で取引された102のブランド中、1億元を超えたブランドの半数が国産ブランドだ」と国産人気を強調しているのだが、これは多分に政治的ムードを汲んだ報道の仕方だ。 当局やメディアは、明らかに国産品や国有企業を推しており、習近平政権下の「国進民退」(国有企業を進め民営企業を後退させる)の推進を意図している。民営企業の雄とされてきたアリババやテンセントや京東などは、こうした風潮の中で自重している印象だ。 こうした動きの中で、11月はじめ、この三大民営プラットフォームに気になる動きがあった。