英ポンド、37年ぶり安値 景気後退懸念、売り優勢に
2022年09月16日
【ロンドン共同】16日のロンドン外国為替市場で、ポンドが対ドルで売られ、一時1ポンド=1.13ドル台半ばまで下落した。金融情報会社リフィニティブによると、サッチャー政権時代の1985年以来37年ぶりの安値水準。16日発表の8月の小売売上高が市場予想を上回って落ち込み、景気後退の懸念が強まったことで売りが優勢となった。
英国は他の先進国と比べて物価上昇に勢いがあり、8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で9.9%上がった。約40年ぶりに2桁に乗せた7月と比べて0.2ポイント鈍化したものの、高水準にあり、トラス首相は8日、光熱費の負担軽減策を公表した。