英国、欧州がそろって政策金利を引き上げ。香港市場は不動産株が連日の大幅安に。ハンセン指数も続落

2023年02月04日

香港在住・国際金融ストラテジストの長谷川建一氏(Wells Global Asset Management Limited, CEO)が「香港・中国市場の今」を解説していきます。

ハンセン指数 21,660.47 pt (▲1.36%) 中国本土株指数7,387.02 pt (▲1.58%) レッドチップ指数 3,944.84 pt (▲1.30%) 売買代金1,299億6百万HK$(前日1,400億5百万HK$)

英国、欧州がそろって政策金利を引き上げ

米国の政策金利の引き上げに続いて2日、英イングランド銀行(BOE)と欧州中央銀行(ECB)は、それぞれ政策金利を0.5%幅引き上げた。英中銀は21年12月から10会合連続で利上げを実施したが、英中銀総裁は「足元のインフレ率はピークに達した可能性が高いが、物価高騰の圧力は続いている」と説明した。 1月の英国消費者物価指数(CPI)は前年比10.1%と高水準にあるが、昨年央の高い伸びからは縮小傾向にあり、今後のインフレ率低下が期待できる。米国と同様にインフレとの戦いに進展がみられ、利上げも残り数回と市場では受け取った。 昨年7月に11年ぶりの利上げに踏み切った欧州中央銀行(ECB)も5会合連続で政策金利引き上げを実施した。しかも、引き続き大幅な利上げを実施する姿勢を維持しており、主要銀とは対照的にラガルド総裁は、3月の政策会合でも同様に0.5%幅の利上げを示唆した。ただ政策金利の引き上げ度合いは主要銀と比較して出遅れている感もある。 3日の債券市場では債券価格が総じて上昇し、利回り曲線は全体として低下した。欧州圏ではイタリア10年債利回りは約40bps低下し20年3月以来の大幅低下となった。 少なからずマーケットはインフレとの戦いが長い道のりであるという慎重な姿勢を示す中銀総裁のメッセージを無視した結果となったが、引き締めサイクルに終わりが見えてきたことは少し楽観視が強いように感じる。

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