菅義偉前首相 閣外から安倍氏の遺志を継ぐ覚悟 「『日本を、取り戻す』という原点を忘れない」

2022年08月15日

【政界マル秘紳士録】 岸田文雄首相は、内閣改造・党役員人事を前に、「さまざまな課題を前にして、党の結束は大事にしていかなければならない」と述べた。最大派閥を率いた安倍晋三元首相が凶弾に倒れたことを受け、できるだけ「総主流派体制」を目指す考えを示した。 【写真】事件当日、病院を訪れていた菅前首相 注目されたのは菅義偉前首相であった。岸田政権では無役だが、わずか1年の首相時代に、新型コロナワクチンの確保と接種に心血を注ぎ、東京五輪・パラリンピック開催、携帯電話料金の値下げ、デジタル庁創設など、数々の成果を挙げた手腕は高く評価されている。 また、米軍普天間飛行場の辺野古移設問題など、沖縄の基地負担軽減と振興政策には、今も強い関心を寄せている。県知事選(25日告示、9月11日投開票)を控えた沖縄県は、菅氏への期待が大きいといわれる。 昨年の衆院選、先の参院選とも、菅氏の人気は衰えず応援演説に全国を回った。 菅氏は、盟友である安倍氏から引き継ぐべきことについて、取材に次のように語っている。 「経済や安全保障は、自民党としてきっちりやっていかないといけない。2012年衆院選で訴えた『日本を、取り戻す』という原点を忘れないようにしなければいけない」(読売新聞8月3日付) 「今回の事件で、我が国が安倍さんを失った損失は計り知れない。(中略)安倍さんは日本の進むべき道筋を残してくれました。(中略)その道筋から外れてしまわぬよう、安倍さんの遺志を継いでゆく責務があると思っています」(週刊新潮8月11・18日号) 岸田首相には内閣改造で、「菅氏の副総理案」があったといわれる。政権の後ろ盾だった安倍氏亡きいま、麻生太郎副総裁と、菅氏の副総理が実現すれば、党と政府の強力な両輪となり、政権の安定感は増すとみられた。 しかし、菅氏は立場に縛られるより、目の前の政治課題に自由な立場で柔軟に対応し、安倍氏の遺志を継いでゆくことが責務と考えているようにも見える。 こうしたなか、菅氏と緊密な人間関係を持つ森山裕氏が、選対委員長として党4役に入ったことは注目だ。 菅氏はこれを機に、岸田首相と距離を置く、二階俊博元幹事長ら長老・実力者とのパイプ役として政権に協力することで、安倍氏の遺志を継いでいくのか。それとも、岸田首相が日本の進むべき道から外れないよう、対峙(たいじ)・牽制(けんせい)することで、安倍氏の「日本を、取り戻す」という遺志を継ぐ覚悟なのか。 菅氏から目が離せない。

© 2009 Dr. straightのヘルスケア&リラクゼーションのブログ。 by https://www.stosakaclinic.com/
Powered by Webnode
無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう