負債額は数兆円規模か… 暗号資産大手「FTXトレーディング」が経営破綻
2022年11月13日
暗号資産の交換業大手FTXトレーディングが経営破綻した。債権者は10万人以上で、負債は数兆円規模に上る可能性がある。業界で過去最大規模の経営破綻となり、各国で影響が懸念されている。
【映像】暗号資産交換大手「FTX」が破綻 負債は数兆円か
バハマに本社を置くFTXトレーディングは11日、アメリカ法人や日本法人を含む約130のグループ会社が日本の民事再生法にあたる、連邦破産法11条の適用を裁判所に申請したと発表した。AP通信によると、債権者は10万人以上おり、資産と負債はともに100億ドルから500億ドル(約1兆4000億円~約7兆円)の範囲内という。今回は暗号資産業界で最大規模の経営破綻となり、「ビットコイン」などの価格も急落している。また、各国で事業展開しているため影響が広がっている。
ロイター通信によると、破綻に伴い辞任したバンクマンフリード前CEOは、FTXから自身が所有する投資会社に100億ドルの顧客資金を密かに移し、そのうち約10億ドルから20億ドルの行方がわからなくなっているという。(ANNニュース)