足元のドル円は再び145円台に。改めて問う「為替介入」の効果【ストラテジストが解説】

2022年10月08日

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供する「市川レポート」を転載したものです。

  • 145円台後半でのドル売り・円買い介入でいったんドル安・円高に振れたが足元再び145円台に。 ●為替介入前後でドル円の1日の値幅と、円安の進行幅を比較すると、いずれも縮小が確認された。 ●介入は相場のトレンド転換を目的とせず、今後の実施は相場変動次第、適切なタイミングが重要。

145円台後半でのドル売り・円買い介入でいったんドル安・円高に振れたが足元再び145円台に

[図表1]ドル円レートの推移 (注)データは2022年8月31日から10月6日。(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

9月22日のドル円相場は、日銀の黒田東彦総裁が金融政策決定会合後の記者会見で、金融緩和維持の強い姿勢を示したことから、ドル高・円安に拍車がかかり、午後4時頃に1ドル=145円90銭水準をつけました。これを受け、政府・日銀は午後5時過ぎ、過度な為替変動を抑制すべく、実に1998年6月以来、約24年ぶりとなるドル売り・円買いの為替介入を実施しました。 ドル円は同日の海外市場で、一時140円35銭水準に達するなど、為替介入によって、大きくドル安・円高方向に振れました。しかしながら、ドル安・円高の進行は、この140円35銭水準までとなり、それ以降は、再びドル高・円安基調に戻り、10月6日のニューヨーク外国為替市場の取引終盤では、145円台を回復しています(図表1)。 以下、改めて今回の為替介入の効果を検証し、この先、再び為替介入が実施されるか否かについて考えます。

為替介入前後でドル円の1日の値幅と、円安の進行幅を比較すると、いずれも縮小が確認された

[図表2]ドル円の1日の値幅 (注)為替介入前は2022年9月1日から9月21日までの期間における1日の平均値幅。為替介入後は2022年9月23日から10月6日までの期間における1日の平均値幅。(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

為替介入は一般に、為替相場が過度に変動した場合、通貨当局が為替レートを安定させるために行います。通貨当局とは、日本の場合、為替介入の権限を持つ財務省です。9月22日の為替介入は、ドル円が145円90銭水準をつけたことで、ドル円相場がさらに大きく円安に振れる恐れが高まったため、為替介入による為替レートの安定が必要と財務省が判断し、実施に踏み切ったと推測されます。 では、ドル円レートがどれくらい安定したかを検証します。まず、1日の値幅の変化をみると、為替介入前(9月1日から9月21日まで)の平均は1円60銭、為替介入後(9月23日から10月6日まで)は1円6銭と、小幅に縮小しました(図表2)。 次に、ドル高・円安の進行幅をみると、8月31日を基準に為替介入前日の9月21日までが5円10銭、為替介入当日の9月22日を基準に10月6日までが2円75銭と、進行幅は縮小しました。

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