ECBは来週75bp、年内さらに75bpか-最終地点1.5%に早期到達も
2022年09月02日
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)は、8日まで開く次回の政策委員会で0.75ポイントの利上げを決定し、その後10月に0.25ポイント、さらに12月に0.5ポイントの追加利上げを決めるとエコノミストらは予測している。ブルームバーグの最新調査の結果で明らかになった。
エコノミストらの予想中央値によれば、一連の利上げの結果、中銀預金金利のターミナルレート(利上げの最終到達点)は1.5%と、7月時点の見通し(1.25%)より高くなり、到達時期も今年12月に早まると見込まれる。
7月に0.5ポイントという予想外の大幅利上げを決定したECBだが、8月のユーロ圏の消費者物価指数上昇率(速報値)が過去最大の前年同月比9.1%に達するインフレの現状への対応は、「遅すぎる」とエコノミストの3分の2余りが回答した。
ユーロ圏のリセッション(景気後退)入りを見込むエコノミストの大多数が、ユーロ圏経済が今後2四半期以上マイナス成長に陥るとみているが、そのうち過半数(56%)は2四半期より長くなると考えていない。調査は8月26日から9月1日にかけて実施した。
パンテオン・マクロエコノミクスのエコノミスト、クラウス・ビステセン氏は「成長減速の兆候にもかかわらず、ECBはインフレに対する強硬路線を継続するだろう。経済がリセッション入りしようとしているとECBが率直に認めることさえ、われわれは想定している」と説明した。
原題:ECB Still Seen Playing Catch-Up as Rate-Hike Path Steepens(抜粋)
(c)2022 Bloomberg L.P.