ECB75bp利上げか、中銀預金金利「中立」に近づく-きょう政策委

2022年10月27日

(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)は27日の政策委員会で、今冬のエネルギー危機に伴うリセッション(景気後退)懸念の高まりにもかかわらず、前年同月比10%というユーロ圏の記録的なインフレ抑制に向け、過去10年余りで最も高い水準への主要政策金利引き上げを決定する見込みだ。

右派連合の連立政権を発足させたイタリアのメローニ新首相やフランスのマクロン大統領など、欧州の政治家の不満をよそにECBが9月に続き、75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げを決めるとブルームバーグが調査したエコノミストのほぼ全員が予測する。

中銀預金金利が現行(0.75%)の倍の1.5%に引き上げられると短期金融市場も同様に織り込む。1.5%になれば、ECB当局者が「中立」と見なす水準にかなり近づく。

政策委内部では、物価を抑えるため景気抑制的な領域まで利上げを続けるべきではないかと主張する向きと、後に利下げせざるを得なくなる不安から急ピッチで過度な引き締めを警戒するメンバーとの間で意見が割れている。

エコノミストらによれば、ECBは12月の会合で利上げペースを50bpに落とす可能性が高い。その後2回の25bpの引き上げが決定された後、政策金利はピークに達するとエコノミストは予想している。

今回の政策委では、量的緩和(QE)の巻き戻しである量的引き締め(QT)の開始時期についても協議される見通し。条件付き長期リファイナンシングオペ(TLTRO)の資金から銀行が不適切に利益を得ることを防ぐため、条件変更を話し合うこともあり得る。

ECBはフランクフルト時間27日午後2時15分(日本時間同9時15分)に政策決定を発表し、その30分後にラガルド総裁が記者会見に臨む。

原題:ECB to Double Rates to Highest in Over a Decade: Decision Guide(抜粋)

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