1ドル149円95銭まで円安進行 貿易赤字拡大で構造的に円安に
2022年10月20日
円安に歯止めがかかりません。外国為替市場では、円相場は一時、1ドル=149円95銭をつけるなど節目の150円が目前に迫っています。円安による貿易赤字の拡大がさらなる円安を呼ぶ構造的な問題がおきています。 けさ発表された日本の9月の貿易収支は2兆円あまりの赤字となりました。 4月から9月の上半期で見ると赤字額は11兆円を超え半期として1979年度以降過去最大となりました。 円安や原油高が輸入を押し上げて赤字となっているわけですが、貿易赤字になると、企業はドルを調達するために円を売ることになり、円安がさらなる円安を呼ぶという悪循環に陥っています。
鈴木財務大臣 「投機による過度な変動は絶対に容認することはできません。」
節目の150円台を目前に市場が警戒するのが為替介入です。 鈴木財務大臣 「投機による過度な変動は絶対に容認することはできません。」 鈴木財務大臣は国会で一段トーンを強めて円安をけん制しました。 ただ、市場では「為替介入は時間稼ぎにしかならず、年末までに155円や160円をつける可能性もある」と話しています。