2022年12月FOMCプレビュー ~今回の注目点を整理する【ストラテジストが解説】

2022年12月08日


(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供する「市川レポート」を転載したものです。

  • 12月FOMCでは50bpの利上げの公算が大きく、声明では利上げ継続が適切との見方を維持へ。 ●ドットチャート中央値は2023年末から2025年末まで上方修正、2023年末は5.125%を予想。 ●パウエル発言もタカ派的とみられるがほぼ想定済み、今回FOMCが波乱材料となる恐れは小さい。

12月FOMCでは50bpの利上げの公算が大きく、声明では利上げ継続が適切との見方を維持へ

米連邦準備制度理事会(FRB)は、12月13日、14日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催します。通常、3、6、9、12月の会合では、FOMCメンバーによる最新の経済見通しや、メンバーが適切と考える「政策金利水準の分布図(ドットチャート)」が公表されます。2023年の金融政策を見通す上での有益な材料が、FOMC声明とパウエル議長の記者会見に加え、提供されるため、市場の注目が集まっています。 以下、今回の注目点を整理していきます。まず、利上げ幅について、弊社は50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を予想しています。FOMC声明では、利上げ継続が適切との文言や、利上げペースは、(1)金融引き締めの累積効果、(2)金融政策が経済活動やインフレに影響を与える時間差、(3)経済・金融情勢、を考慮して決める、との文言は維持されると思われます。

ドットチャート中央値は2023年末から2025年末まで上方修正、2023年末は5.125%を予想

[図表1]ドットチャートの年末中央値 (注)単位は%。12月予想は2022年12月6日時点での三井住友DSアセットマネジメントによる予想。(出所)FRBの資料を基に三井住友DSアセットマネジメント作成

次に、ドットチャートについて、メンバーが適切と考えるフェデラルファンド(FF)金利の水準は、9月時点で、2022年末が4.375%、2023年末は4.625%、2024年末は3.875%、2025年末は2.875%でした(いずれもドット中央値、図表1)。 なお、パウエル議長は11月30日の講演で、最終的な利上げの到達点は9月に考えられていたよりも、いくらか高くなる必要がありそうだと述べており、今回はドット中央値の引き上げが予想されます。 弊社は、新たなドット中央値について、2022年末が4.375%、2023年末は5.125%、2024年末は4.375%、2025年末は3.375%を予想しており、9月からの上方修正の幅は、2023年以降、それぞれ50bpとなります。なお、長期(Longer run)は9月時点と変わらず、2.5%を想定しています。なお、2023年末のドット中央値5.125%は、FF金利が5.00%~5.25%の水準に達することを示唆します。

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