2023年の株式市場も、「インフレ沼」だった22年と同じく「混迷」を極めそうな理由

2022年12月20日

とうとう利上げ幅を縮小した

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 2022年最後のFOMC(連邦公開市場委員会)とその後のパウエルFRB(連邦準備理事会)議長の会見は、2023年の金融政策を占うヒント満載の内容となった。 【写真】5年後に「株価が5倍」もありうる「日本企業10社」の実名を大公開する...!  まず政策金利の利上げ幅は市場予想通り0.5%の利上げと、過去4回続いた0.75%の利上げから0.25%縮小された。利上げ幅の縮小は今年の3月から始まった利上げ局面で初めてのこと。  今回のFOMCの注目点の一つが、3月、6月、9月、12月のFOMCで修正されるFOMCメンバー19名の政策金利予想を示したドットチャートである。9月のFOMC以降パウエルFRB議長がターミナルレート(利上げの最終到達点)について「9月時点の見通しよりも高くなる」と繰り返し発言してきたこともあり、今回どのくらい政策金利見通しが上方修正されるかが焦点となっていた。  新たに更新されるドットチャートの中で今後のFRBの金融政策を占ううえで最も重要になっていくのは2023年末時点での見通しである。その注目の2023年末時点での政策金利見通しは、パウエルFRB議長の予告通り9月末の中間値4.625%(誘導目標4.5~4.75%)から今回5.125%(同5.0~5.25%)へと50bp上方修正された。  FOMCメンバー19名のうち17名が5%以上(2名は同4.75~5.0%)を想定していることから、政策金利水準5%以上というのが現時点でのFOMCでのコンセンサスになっていることが明らかになった。

いつ、どれくらい利上げするのか?

2023年のFOMC開催日程

 今回の0.5%の利上げにより政策金利が4.25~4.50%に引上げられたので、来年末の政策金利を5.125%にするためには少なくともあと75bpの利上げする必要があることがわかる。  次に問題になってくるのは、この5.125%という政策金利目標がターミナルレート(最終到達点)なのか、そして仮にそうだとしたら政策金利がターミナルレートまで引上げられるのはいつなのかという2点である。  この2つの疑問に対して、パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見でかなり踏み込んだヒントを与えて見せた。  「現在は長期的なインフレ率を2%に抑えるために金融引き締めを維持することに注力している。過去の経験から、早急な緩和には十分注意しなければならない。利下げについては検討していない」(12月15日付日経電子版「FRB議長、インフレ低下「さらなる根拠必要」)  FOMC後の記者会見で利下げの可能性を問われたパウエルFRB議長は「利下げについては検討していない」と明確に否定した。現時点で利下げを検討していないという発言から言える事は、ドットチャートで示された2023年末の想定金利5.125%(5.0~5.25%)がターミナルレートであるということである。  さらに「来年は2月の会合以降0.25%ずつの利上げを実施する方向か」という記者からの質問に対して、パウエルFRB議長は  「まだ方針は決めていないが、おそらくそうなると思う。これまで急速に大きな利上げを実施してきただけに利上げのペースを緩めるのは適当だと思う」(同)  と今後の利上げについて珍しく具体的見解を示して見せた。  今回のドットチャートで示された2023年末の想定政策金利5.125%がターミナルレートだとしたら、必要な利上げ幅はあと75bpであることが分かる。さらに2月の会合以降の利上げ幅を「25bpずつ」にするということになれば、ターミナルレートまでに必要な利上げは3回ということになる。  さらにパウエルFRB議長は記者会見で来年の利上げのペースについて下記のように回答している。  「政策スタンスが引き締め気味になった現在、利上げのペースはそれほど重要でなく、最終的な金利の上限がどこになるのかがより重要だ。次の論点はその引き締め気味の水準がどれだけ長く続くかということだ」(同)  利下げを考えていない中で「引締め気味の水準」を一定期間継続させるということは、5月のFOMCでターミナルレートまで金利を引き上げたあと、その金利水準を年末まで維持する方針を持っているということである。  これらの発言を来年2023年のFOMC開催日程と合わせて考えてみると、パウエルFRB議長が現時点で描いている2023年の金融政策のメインシナリオは、5月のFOMC(5月2日、3日)でターミナルレート5.125%(誘導目標5.0%~5.25%)まで引上げ、その後2023年一杯この金利を維持することだと判断していいだろう。

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