38戦35勝の“英雄”

2022年10月09日

「吾輩の辞書に不可能という文字はない」

この、言葉どこかで聞いたことがありませんか?

そうです。

これは、ナポレオン・ボナパルトの言葉です。

ナポレオンといえば、

17世紀~18世紀に活躍した軍人。

18世紀に起こったフランス革命後の混乱を収めたことで、

後に英雄と呼ばれるほどになった

言わずと知れた有名人ですね。

実際、フランス国内で実施された世論調査によると、

「フランスの歴史上最も誇れる英雄はナポレオン」と

考えている人たちが最も多かったようです。

さらに、ナポレオンは近代的戦術の

基礎を築いたと言われており、

彼の戦術は今でも世界各地の

士官学校の教材で使用されています。

彼の特徴は、なんといっても"圧倒的"な強さ。

その生涯戦績は38戦35勝。

イギリス、ロシア、オスマン帝国を除いた

ヨーロッパの大半を勢力下においたこともありました。

そんな最強のナポレオンですが、

ある判断ミスによって、悲劇的な"最期"

迎えることになってしまったのです...

そのミスは、私たちが投資で失敗しないための

ヒントを与えてくれます

ナポレオンが冒したミスとは?

1815年に起こったワーテルローの戦い。

この戦争でナポレオン率いるフランス軍は

イギリス・オランダ連合軍と

激戦を繰り広げていました。

そんな中、イギリス・オランダ連合軍のもとに

プロイセン軍が救援で駆けつけます。

それによって劣勢に立たされたナポレオンは

起死回生を狙ってある"賭け"に出ます。

切り札である、老練親衛隊を投入したのです。

老練親衛隊は他の部隊とは一線を画する

戦闘能力と士気の高さ、

そしてナポレオンに対する絶対的な

忠誠心で知られていました。

まさにナポレオンの最強部隊。

しかし、老練親衛隊の投入は

力任せの攻撃だったと言われています。

攻撃は丘の上を登って、

敵軍を攻めるというものだったのですが、

連合軍は相手が攻めてきたことを察して

相手が至近距離にくるまで、

丘の反対斜面で待機していたのです。

そして、老練親衛隊が丘の頂上に達した時

連合軍は一気に突撃。

老練親衛隊は撃退され、

最終的には全軍隊が総崩れしてしまったのです。

丘を登って真っ向から攻めるのではなく、

相手の両翼から攻めに入る手段。

あるいは、攻めるのではなく

救援が来ることを待つといった他の手段も

あったのでは?と言われています。

そんな中、ナポレオンが強行手段に

出たことがかえって裏目に出てしまい、

総崩れすることになってしまったのです。

38戦35勝の技量を持つナポレオンがとった判断は

今までにはない"らしくない"ものだったと言われています。

最終的にこの戦争にも敗れたナポレオンは

島流しにされてしまいます。

そして、ナポレオンはその島で

生涯を終えることになったのです。

*出所:日本経済新聞出版「リスク、不確実性、人類の不覚」

このように、ナポレオンは劣勢に立たされた中、

"賭け"に出たことで、

それが大きな失敗に終わってしまったのです。

ナポレオンのように人は追い詰められた時、

「この状況をなんとかしたい...」といった心理が働き、

リスクを冒して一発逆転の方法を取ることがあります。

しかし、その判断は時として冷静なものではなく

合理的でない可能性があるのです。

これは、投資の世界でもよくあること。

プロスペクト理論という言葉を

聞いたことがあるでしょうか?

これは、行動経済学者であるダニエル・カーネマン氏と

エイモス・トベルスキー氏によって提唱された理論。

この理論では、

「人は損失を避けようとする習性がある」と

考えられています。

例えば、このような例があります。

A:70%の確率で5,000円が得られ、30%の確率で3,000円損する賭け

(期待値=2,600円)

B:50%の確率で3,000円が得られ、50%の確率で損失なし

(期待値=1,500円)

このように2つの選択肢があった際、

期待値はAの方が大きいにも関わらず

Bが選ばれる傾向があると言われているのです。

Aの場合は「3,000円損する可能性がある」、

Bの場合は「損失無し」。

つまり、「損をしたくない」がために

合理的でない判断をしてしまうということですね。

これは例えば、株式投資をする中で

株価が大きく下落した時にも見られることです。

株価が下落した際、

「ここで売ってしまうと、損失が出てしまう」といった心理が働き、

なかなか売るに売れない、といった人たちが多くいます。

しかし、そのまま持ち続けた結果

最終的に大きな損を出してしまった...

といったことになりかねません。

もちろん長期投資であれば

株価が下落したとしても、

将来的に株価が上がることを見越して

持ち続けることもあります。

ただ、もし1~2銘柄といった

少ない銘柄だけに資金の大半を投資していると、

仮に下がった株価が元に戻らなかった際に

大きな損を出してしまう可能性があります。

最悪の場合、

投資資金が全て無くなってしまった、

なんてことも...

そのため、DRstraightでは

・1銘柄あたりに資金の4%以上投資しないこと

・25銘柄以上に投資をすること

といった4%ルールを推奨しています。

仮に1銘柄に4%のみ資金を使い

25銘柄へ投資した場合、

もし1つの銘柄の株価が大きく下落したとしても、

損失は最大4%(25銘柄×4%)に抑えることができます。

また、購入した銘柄の株価が

購入時点より25%下がったら自動的に売却をする

トレーリング・ストップを設定することも推奨しています。

トレーリング・ストップを設定していれば、

株価が大きく下落した際にも

自動的に損切りを行うことができます。

この4%ルールと25%トレーリング・ストップを

組み合わせれば、

損失を最大で1%(4%×25%)に

抑えることができるんです。

*4%ルールとトレーリングストップはあくまで目安のため、

最終的にはご自身でご判断ください。

もちろん、これはあくまで一つの戦略事例なので

必ずしもこの通りにする必要はありません。

ただ、自分で何かしらのルールを設定して

投資をすることは成功するための必須条件です。

そうすれば、仮に株価が下がるなど

冷静な判断ができないような状況になっても、

パニックにならず、

合理的な選択ができるのではないかと思います。

あなたもしっかり自分のルールを設定して、

投資をするよう心がけてみてくださいね。

P.S.

ルールを決めるとなっても、

「そもそも何に投資をすればいいかわからない...」

そんなことを感じたなら...

こちらで具体的な銘柄を

ご紹介しています。


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