BA.5」は大流行するか ~海外の状況から読み解く~ 7/14(木) 14:00配信 1112 コメント1112件 この記事についてツイート この記事についてシェア

2022年07月15日

2022年7月に入り、国内の新型コロナウイルス感染者数が再び増加しています。この原因と考えられているのがBA.5というオミクロン株の新しい種類の拡大です。既に第7波に入っているとされていますが、このウイルスの特徴や既に拡大している海外の状況からすると、その脅威はどれくらいあるのでしょうか。今回はBA.5の流行予測について解説します。(濱田篤郎・東京医科大学病院渡航者医療センター特任教授)

 ◇感染者が再増加した原因

 日本で第6波の流行は22年2月をピークに減少していましたが、この傾向は6月中旬に止まり、6月末から再び増加が見られるようになります。この第7波と呼ばれる流行は大都市圏だけではなく、島根県など今まで感染者が少なかった地域にも波及しました。  第7波の原因としては、感染対策の緩和が進んだことや、気温の上昇で屋内の換気が不十分になったことなどが考えられていますが、BA.5というオミクロン株の新しい種類の拡大も大きな原因になっています。実は、6月末から起きている感染者の再増加は日本だけでなく、世界全体でも見られている現象なのです。  世界的な新型コロナウイルスの流行は、21年12月ごろからオミクロン株が主流となり、その感染力の強さから世界各国で多くの感染者が発生しました。その一方、重症度は従来のデルタ株などに比べて低く、22年春から各国は感染対策の緩和を進めてきました。  この間にオミクロン株のウイルスにも変化が見られており、流行が始まった当初はBA.1という種類でしたが、4月ごろにはBA.2が主流となりました。そして現在はBA.5に置き換わりつつあるのです。

 ◇BA.5の特徴

 では、BA.5は世界的にどれだけ拡大しているのでしょうか。  世界保健機関(WHO)の22年7月6日の報告では、日本を含む世界83カ国でBA.5が確認されており、検出されたオミクロン株の52%を占めています。1週間前が37%でしたから、かなり急速に置き換わっているのが分かります。米国ではこの割合が54%、東京でも6月末で33%になっています。  このBA.5の特徴としては、成長速度が従来のBA.1やBA.2に比べて速いとともに、ワクチンなどによる免疫から逃避しやすいことが分かっています。つまり、ワクチン接種を受けていても、今までのオミクロン株より感染しやすいわけです。こうした特徴があるため、世界各地でBA.5への置き換わりが進み、感染者数が増えていると考えられます。一方、BA.5の重症度については、今までのオミクロン株とほとんど変化がないとされています。

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