FTX破綻は金融危機の導火線なのか、「チューリップバブル」は仮想通貨だけの問題ではない

2022年11月26日

バフェットも警鐘を鳴らし続けてきた

写真提供: 現代ビジネス

 これまでの投資の神様バフェットの仮想通貨(ビットコイン)に対する見解と、その見解に対する世間の反応は、BUSINESS INSIDER4月15日「ウォーレン・バフェットは『ビットコインの最大の敵』...ピーター・ティールが痛烈に批判」に象徴されるであろう。 ドルはいつまで基軸通貨でいられるか、実は日本円は意外と強い  バフェットがビットコインを「殺鼠剤を2乗したようなもの」と痛烈に批判、価値のない妄想だと切り捨てたことに対して、前記記事タイトルの批判が返ってきたというわけだ。  この構図は、1990年代中盤以降2000年頃までのIT・インターネットバブル(ドットコムバブル)時代のバフェットと「世間」の関係を思い起こさせる。  当時、バフェットはいわゆるIT関連企業に一切投資をしなかった。親子ほども年が違うビル・ゲイツとは家族ぐるみの付き合いをしていたから、IT・インターネットビジネスの知識が無かったわけではない。むしろビル・ゲイツから業界のことを多く学んだであろう。  だが、「投資のリターンを『確実に』見込めるだけのビジネスモデルを見つけられない」ということで、見送っていたのだ。  そのようなバフェットのスタンスを見て、メディアなどは「偉大な投資家バフェットも、老いぼれてIT・インターネットがわからないポンコツになった」などと、遠慮会釈なくたたいた。  それに対して、バフェットはドットコム企業も多数参加するある会合で分厚い冊子を聴衆に見せながら「皆さん、これは米国の自動車産業の黎明期に存在した企業の一覧表です。それでは、現在米国の自動車メーカーは何社ありますか? たった3社ですよ!」と述べ、並みいるドットコム企業経営者の前で「今好調なドットコム企業も黎明期の自動車メーカーのように消えてなくなる」ことを示唆したのだ。  どちらが正しかったかは、2000年頃のITバブル崩壊で明らかになった。  もちろん、バフェットの相棒であるバークシャー・ハサウェイ副会長も、仮想通貨には否定的でBloomberg11月16日「バークシャーのマンガー氏、仮想通貨は『妄想』とあらためて批判」と発言している。

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