IT成金がいよいよ没落する、産業分野栄枯盛衰の歴史は繰り返す

2022年09月05日

この四半世紀はIT・インターネットの時代であった

写真提供: 現代ビジネス

 「IT・インターネット革命」が正確にいつから始まったのかをピンポイントで示すのは難しい。 【写真】ツイッターへの反応で比べるイーロン・マスクとウォーレン・バフェット  同じく世界経済・社会の基本構造を劇的に変えた「産業革命」の始まりが「18世紀後半」と記述されるように、「IT・インターネット革命」の始まりも「1990年代中頃」と漠然としか指し示せない。  まず、その兆候は米国で1993年に、当時のクリントン大統領とゴア副大統領が掲げた全米規模の高度情報通信ネットワークの構想(情報スーパーハイウェイ構想)に現れていたと言えるかもしれない。  このように考えると、我々は1990年代中盤以降「IT・インターネット革命」をおおよそ四半世紀経験してきたわけだが、この革命もそろそろ終わりのような気がする。  我々は、現在でも産業革命の「遺産」によって経済・社会を動かしているが、「産業革命」がすでに終わっているのは明らかだ(始まりと同様、終わりの時期をピンポイントで示すのも困難だが)。  「IT・インターネット革命」も産業革命同様終わりの時期を明確に示すのは難しいが、すでに終焉を迎えているのはあきらかだと思える。「ウィンドウズ95発売」のような熱狂はすでになく、ビッグテック各社は、機能性の改善がほとんど見られずあまり意味が無い「バージョンアップ」を顧客にさせようと、しつこくメッセージを表示する「デジタル押し売り」に懸命だ。

DXブームが「終わりの始まり」

 また、言葉だけが先行して中身がない「DXブーム」も、IT・インターネットの「革命」が終わり、「革新的商品」が生まれないから、「既存商品の寄せ集めを看板替えして商売」をしようとする「つくられたブーム」と思われる。  極めつけは、昨年9月7日公開「いいとこどりのデジタル庁は、結局『みずほ銀行』になっていくのか」で述べたデジタル庁の設立かもしれない。  副題の「役所が民間に関わるとろくなことがない」が示すように、日本が誇るゲーム・アニメ産業は、政府の後押しなど無くても民間の力で発展した。  また、昨年5月18日公開「水素エンジンはハイブリッドのように大ブレイクするか?」で述べたように、トヨタをはじめとする自動車会社は「脱炭素」「EV推進」の強要という政府の「妨害工作」にもかかわらず、躍進している。  まさに、副題「トヨタは『ベンチがアホ』でも野球する」のとおりである。「あほなベンチ」が自らの無能さを顧みず、口を出し始めたことが、IT・インターネットビジネスの終焉のサインでは無いだろうか。もちろん、それを受け入れる業界の体質も同じことを示唆する。

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